少年隊の沼に落ちた日
少年隊ファンの皆さんそれぞれに、少年隊の思い出がおありかと思います。
私のFirst Memoryはベストテンなどの音楽番組で見た少年隊です。
当時小学生の私は、なんだか素敵なお兄さんが3人登場して、えらいスピードで歌って踊ってる姿を見ていました。一緒にいた母と「すごいねえ、なんで歌詞も振り付けも覚えられるんやろ?」と語り合いつつ、一緒に歌いつつ、お尻ふって踊りつつ、テレビに釘付けでした。
そして時はすぎ。
思春期は遠い過去のものとなり、甘酸っぱいと言われる青春はゴーヤ並みの苦い風味として記憶され、気がつけば成人し、なんなら成人の2倍以上の人生を歩んでる私が迎えた2020年9月20日。
どっこいしょと座ったデスクでみたYahooニュースに
「少年隊・錦織一清&植草克秀 ジャニーズ事務所年内いっぱいで退所」
というタイトルが出てました。
あら少年隊懐かしい、ベストテンでよく見たよねえ、とお尻振りながらみた歌番組を懐かしく思い出し、ふと思い立って某動画サイトをチラッと眺めたのです。
なんじゃこれ。
歌めっちゃ上手いやん
すごいハーモニーやん
踊りすんごいかっこいいやん!
そして男前。(錦織氏がウインクした!ひゃー(鼻血))
その時、私の頭の後ろで「ドボン!」という音が聞こえました。
その時の私は「推し」とか「○○担」とか「沼」という表現を知りませんでした。
ですから「ドボン!」が何の音かは知る由もなく。
椅子から転げ落ちそうになる衝撃を受けながら「ワタシショウネンタイノウタモットキキタイ!」と思いたち、すぐにア○ゾンで検索しました。
そして悲しい事実に気づくのです。
CDもDVDも聴きたいやつ全部廃盤やんけ…
その時の悲しみ、切なさ、やりきれなさ、そしてがっかり感。
世界3大がっかりスポットを遥かに凌駕するあのがっかり感。
それが私の「少年隊の沼に落ちた日」となりました。
その日から、私はファンの皆さんのブログを読み漁り、ネット記事を検索し、寝ても覚めても少年隊のことを考えるようになり。仕事の締め切りを何度も踏み倒し(少年隊調べるので忙しいから)、会議をすっぽかし(少年隊調べるので忙しいから)、四六時中Twitterを眺め(少年隊調べるので忙しいから)。
ベスト盤が出るまで待ちきれず、名盤「Prism」を買い求め、毎日毎日「誘われてEX」を聴きました。(「こっち来いよ」ってどこに行けばいいのさ?と思いながら)
そして友達に「ねえ、少年隊すごいの。なんか頭の後ろで「ドボン!」って音が聞こえたの」と自分の状況を伝えると、「それを『沼に落ちた』というのだ。推しは推せるうちに全力で推しなさい」と、これからの正しい生き方を伝授されました。
そして今、私は友達の教えを守り、推しを推しまくる正しい生活を送っています。
推しを推しまくる生活では、この歳になって初めて経験することが山のようにありました。
それら「初めてのあれこれ」はまた別の機会に。