少年隊ファン活動

2022年1月31日まで少年隊の音源・映像のデジタル配信を要望する署名活動を行っていました。その活動メンバーを中心に、少年隊への想い、お三方の活動記録などを綴っています。

PLAYZONEと私(8)

みなさん、8月も半ばを過ぎました。

お盆も終わる頃メリーさんが天に召されました。もしかすると、来年のお盆の時期にはAgainシステムを使って、ジャニーさんと一緒にこの世に戻って来られるかもしれないな、なんて考えたりします。その時はジャニーさんとメリーさんは、誰の体になって戻って来られるでしょうか。

 

さて、前回に引き続き、今回もPZ'89 Againの続きをまとめてみます。これまでのまとめでは、一作につき前後編みたいにして2回に分けてお届けしたのですが、今回は無理。まとめきれない。だって、だって、

3人とも超かっこいいんだもの!

従いまして、今回は3部作となる予定です。今回もお決まりの通り以下にご注意ください。

(1)錦織氏を褒め称える回数が多いです

(2)ネタバレします

(3)無駄に長いです

 

■ 元に戻ったケン

独り祭りの夜に」を歌う間に、元の体を取り戻すケン(かっちゃん)。そうして、マミーのレストランに場面が変わります。レストランにはいくアテのない若者達が集ってました。かっちゃんへの深く暑苦しい愛でお馴染みの高木さん。

この高木さんはシュンという役柄です。声が高くて可愛いです。どうやらいじられキャラのようです。確かに可愛らしくて、おちょくりたくなる雰囲気が漂います。

 

このシュンの兄貴分がヒロ。こちらの役は 中村繁之さんです。

中村さん、かっちゃんと勝負できそうなほど美味しいご飯を手作りされているようですね。アジアンなお料理多め。インスタ(@s.h.i.g.e.y.u.k.i)にはレシピたくさん掲載されてます。私も作ってみたい。でも我が家に「ナンプラー」なんてオシャンティな調味料がありません。

 

みんなが集まるレストランにケンがやってきます。そして「このお店で働きたい」とマミーにお願いしますが、いくアテのない若者達リュウの仲間じゃないかと疑います。ケンはジョーに「この店で働かせてくれないかな」と改めてお願いしてみますが、ジョーは「ここは無理だ」。(語尾の「ぜ」がこんなに似合うのは東山氏しかいないぜ)とつれない返事をします。

 

そんなやりとりをしているところにMr.フォックスという、この辺りの土地を買い占めてるおっさん(違った、社長)が用心棒を伴ってやってきます。そして、立退まであと1週間なので早く店を開けろ、と脅します。どうやら多額の借金もあるようです。しかしジョーは「何度嫌がらせに来ても、店は閉めない」と反論します。

 

マミーは「社長にはバカ高い利子のついた借金があるけど、必ず払う」と約束しますし、ジョーも「借金は俺たちがどんなことをしても払う」と言うのですが、社長も用心棒も「利子も払えないのに、借金返すなんて無理だろう」と鼻で笑うのです。

うわ〜、ムカつくわ💢

ジョーは悔しさを堪えて「なんとかするさ」と返事します。

 

「このお店で働きたい」と言ったものの、今はハンバーガーを食べるお客さんであるケン。こんなやりとりに巻き込まれたら溜まったもんじゃありませんね。その上、この用心棒はケンが食事をしているテーブルに足を乗っけて「うまいか?」と聞いてきます。お行儀悪いわー。

 

ケンは「おじさん、僕に靴でも磨けって言うんですか?僕は靴磨きじゃないんで、足どかしてください」と丁重にお願いするのです。こう言う時にちゃんと反論するのって、かっちゃんっぽいなーと思います。あ、いや、かっちゃんじゃなくて、ケンなんだけど。

 

用心棒は悪かったな、と言いながら吸っていたタバコをコーラの入ったコップにジュー。周りにいた人は「えっ🧊」と凍りつきます。それを見たケンの堪忍袋の尾が切れた。

 

ケチな嫌がらせはやめろ!

うぉらぁあああ!!

 

と用心棒に殴りかかりますが体躯のでかい用心棒の返り討ちに遭います。それを見たジョーはケンに代わって用心棒へ向かっていきます。そして「騒ぎごとになって困るのはあんたらの方だろ」と窘めます。ほんと、こういう正義の味方・清廉潔癖な姿って、東山氏に似合いますね。ほんと、いつもシュッとしてる。

 

Mr.フォックスは「私は正当に土地と手に入れたんだ」と反論しますが、ちょっと後ろめたいところもあるんでしょうかね。その場はなんとか帰ってくれました。

マミーはケンに「あんた無茶な子だねえ」と言いながらお手当てしてくれました。マミー、優しい。お手当てしてもらったケンは「ジョー、また来るわ」と言い、その場を去っていきました。

 

店に残されたのはマミーとジョー。ジョーは「Mr.フォックスの汚いやり方は、きっと通用しなくなる時が来る。それまで店は俺が守る。だから心配しないで」とマミーに言います。マミーはその言葉に嬉しさを感じる反面、この先のことが不安で仕方がありません。そして「神よ、道をお示しください」と祈るのでした。

 

その後、シュンはマミーを助けるため何かしようとヒロに話を持ちかけます。でも内緒話なので、私たちには何をしようとしているのかわかりません。二人の作戦はどんなものなのでしょうか…。

 

■ 父と息子

場面は変わって豪邸です。どうやらMr.フォックスのご自宅のようです。 大きな階段が中央に。右手にはでかいデスク。デスクの前にはこれまたでかいソファ。そしてデスクの側の壁には、街のジグゾーパズルが飾られています。Mr.フォックスはマミー達が自分の言うことを聞かないし、大儲けの邪魔をされたと憤慨しています。

怒りに震えながら息子を呼び寄せます。

 

この息子、と言うのが、なんとリュウ(錦織氏)でした。Mr.フォックスは「お前は早く大学を卒業しろ、お前は私の事業を継ぐんだ」「世の中で信用できるのは金の力と肉親だけだ!」「マミーの店は必ず立ち退かせる。この権利書さえあれば、お前はこの街きっての大金持ちになれるんだ」と強い口調で言い、ジグゾーパズルに仕掛けられた鍵を操作して金庫を開け、権利書を仕舞い込んでしまいます。そして「お前の道は決まっとる。キングだよ、この街のキングになるんだ」とリュウの言うことに耳を貸さずに部屋を出て行ってしまいました。

 

リュウは、父のやっていることにを良いようには思っておらず、何より「自分の道は自分で決めたいんだ」と訴えますが、相手にしてもらえませんでした。

呼び出された挙句、自分の人生を決めつけられて呆然とするリュウ

「父さん、どうして俺を自由にしてくれないんだ…」とガックリうなだれます。

 

父の言いなりになれば将来が約束される。でも、その将来とは、ジョーやマミーやいくアテのない若者達を踏み躙ってもたらされるもの。それが本当に自分の生き方なのか。それが本当になりたい自分なのか。この時のリュウは本当に葛藤していたのでしょう。

その苦悩し葛藤するリュウの美しさよ

苦しんでいるというのに、あまりに美しく、見惚れて何度もリピートしてしまった。

 

ところが。そのうなだれた視線の先に、父が金庫を開けるためのパズルのピースを机上に置いて行ったことに気づきました。

その時

リュウ、道を探そうとするなら、思い切って行動しなくちゃ」

というケンの声が聞こえました。その声に耳を傾けたリュウは、こっそりと権利書を盗み出し、部屋を出ていきました。

 

そこへ、ビュ〜ンという音とともにMr.フォックスのデスク下からケンが登場します。なんと言うのか、ケンはGOD様から託された使命を遂行する間はテレポート(瞬間移動)でもできるのでしょうか?ちょっと瞬間移動とはどんなものか私調べてみたんですが、説明が難しかったので途中でやめました。その代わり、瞬間移動についてはこんなグッズがあることを発見。

item.rakuten.co.jp

ケンはMr.フォックスとリュウのやりとりを見て「あいつ、Mr.フォックスの息子だったのか」と気づきます。

すると突然、大天使が天井らへんに登場し「あの若者たちの悩み、君ならどうしてやる」とケンに語りかけます。ジョーやリュウの悩みをなんとかできなけりゃ、天国に逆戻りさせる、と言うのです。ケンは「わかったよ」と返事しつつ困り果ててますが、そこへ人がやってきたので大天使とケンは隠れます。

 

窓から忍び込んできたのは…、サングラスかけたシュンとヒロ。どうやらシュンがヒロに持ちかけた作戦とは、Mr.フォックスの屋敷に忍び込み、権利書を奪い返すことだったようです。ヒロは「お前のせいで泥棒になっちまった」と愚痴りますが、忍び込んだ以上権利書を探すしかありません。 恐る恐る、広い部屋で権利書を探す二人。そこで先ほどMr.フォックスとの言い合いの最中にジョーが投げつけたビルのオブジェが床に転がっていました。そのオブジェをシュンは拾って元に戻します。

 

いよっ、礼儀正しいじゃねえか、高木くん。

 

はじめてのお使い、じゃなかった、はじめてのドロボウということで、二人はぎこちない感じです。

それを見ていたケンは「君たち!何やってんのそんなところで」と声をかけました。なんでここにケンがいるの?ヒロは「お前やっぱりリュウの仲間か?」と疑いました。

 

その時、おぼっちゃま軍団が現れます。どうしよう。泥棒に入ったことバレちゃった。戸惑うヒロとシュン。ケンは「こういうときはな逃げるんだよ!うぉらぁああ」と叫び、二人を連れて逃げようとします。けれどもシュンがおぼっちゃま軍団に捕まってしまい、ヒロはシュンを助けるために戻りやっぱり捕まって、二人して殴られます。可哀想に…。でも兄貴は弟分を見捨てて逃げたりはしないんですね。

 

騒ぎを聞きつけたリュウが部屋にやってきて喧嘩を止めようとしましたが、血気盛んな若者達は激しく殴り合います。そのすぐ後にジョーも駆けつけ、リュウの手下に捕まるシュンとヒロを見つけます。ジョーはリュウが二人を陥れたと感じました。でもリュウは慌てて「違うんだ!みんなやめてくれ!」と叫びます。

 

その時、みんなの動きが止まりました。

どうしたのか。

なんとヒロが取り巻き軍団の一人をナイフで刺してしまったのです…。

呆然とするヒロ。

警察のサイレンが聞こえてきました。

 

ジョーはヒロからナイフを奪い取り、逃げろ!と叫びます。

リュウもおぼっちゃま軍団に「お前達も行け」とその場から去るよう指示します。

 

ジョーはその場に留まり罪を被ろうとしていますが、リュウはジョーに「裏に車があるから逃げよう」とジョーの手を取って連れ出します。

 

錦織氏が東山氏の手を取って逃げる。

エモい。エモいよ。

 

二人はリュウの車に乗り込んで追ってから逃れました。リュウの車は緑のオープンカー。ワタクシ「タイヤが4つ以上ついてるのが車」という知識ぐらいしかないので車種はわかりませんが、

車のナンバーは「品川55 と 12-03」でした。

 

が、どうやら車が故障したようです。リュウとジョーは、エンジンの止まった車を押して誰もいないロフトにたどり着きます。その背後から現れるケン。リュウはジョーに向かって「どうでもいいけどよ、こいつ誰だ?」と尋ねます。

 

なんと言いますか、リュウはとってもハイソなおぼっちゃまのはずなんですが、なんとなく口調が「江戸川野郎」なんです。ああ、もう、何もかも素敵ですね❤️

 

会場からは、リュウのセリフに笑いが起こります。でも、でもですね。リュウが見たのは女の子の姿のケン。元の姿に戻ったケンとは「お初にお目にかかります」だったのです。ジョーもさっきレストランで出会ったばっかりのケンがついてきたことにびっくりしながらも「お前、どうして付いてきたんだよ」と呆れ返ります。

ケンはちょいとしどろもどろになりながら「いや、あの、どこも行くとこ無かったから…」と言い訳します。

 

その後もジョーとリュウは会話するのですが、どうにもこうにも、ジョーとリュウは口を開けばお互いに「おめえが悪いんだ💢」と言い争い続けます。ケンはたまりかねて「どうして2人ともそうやって口を開けたら悪口ばっかりなんだよ」と諌めましたら、なんと。二人から、

 

いちいちうるさいなお前💢

お前には関係ねえだろう💢

 

と逆ギレされてしまいました。

かわいそう、かっちゃん…じゃなかった、ケン。どうしていつもいつも、こうなのさ。

 

リュウは車の修理を試み、ケンに「道具箱取ってきて。トランクだよ、早くトランク(取らんく?)」と指示します。これはセリフかアドリブか…。

リュウが欲しい道具をケンは見つけられません。それを見かねたジョーは「スパナだよ」と見つけてくれます。でも、リュウとジョーはお互い気まずいので直接やりとりしません。もう、いじっぱりなんだから💢

ジョーは見つけたスパナをケンに「これだよ」と渡し、ケンも「これだよ」と言いながらリュウに渡します(面倒くさい関係やな…)。

 

結局そんなこんなで、ジョーとリュウは互いに話せず間にケンが入って二人を取り持つ、というやりとりを続けます。そして、リュウ一人では修理ができず見かねたジョーが手伝います。ケンが「SEASON」を歌う中、リュウとジョーの関係が徐々に近づいていきます。

この間、錦織一清は変なことしまくります。

かっちゃんも思わず笑っちゃいます。

「変なこと」はあまりに量が多いのではしょります。

 

修理できた車に3人乗り込み出発しようとしますが、やっぱり故障は治りません。リュウとジョーも一緒になって「SEASON」を歌い、ぎこちなかった3人の仲にはだんだんと信頼や親密さが生まれ出していました。

 

この「SEASON」を歌う錦織氏の声が美しい。私、錦織氏の喉仏が震えるのを、震えながら見てました。

 

修理できた車のそばで、リュウは夢を見ます。いつも父には本音を言えないリュウ。でも夢の中では、父に対して「あの店はマミー達のものだ」「やっていることは弱いものいじめじゃないか」と指摘します。でも、やっぱり夢の中でも父はリュウの言葉を聞き入れてくれません。

同じようにジョーも夢を見ます。マミーが歌う「ゴスペルソング」に合わせて、言葉にならない葛藤を踊りで表します。美しいよ、ヒガチ!

 

そこへおぼっちゃま軍団いくアテのない若者たちがマミーを連れてやってきました。ヒロもシュウも怪我をした人もみんな大丈夫だと言います。よかった、よかった。

でも、あんな騒ぎ起こしたらマミーの立場が悪くなる…と心配するジョーに、リュウは権利書を渡し、こう言います。

「謝りたいんだよ、親父のこと。親父はいろんな手を使って俺をがんじがらめにしようとする。逃げたいけど、見捨てられないんだ。似てるんだ。なんかこう、もう一人俺がいるような。毎日毎日悩み続けたけど、結局出口は見つからなかった。ある時さ、俺の心の中で誰かが叫んだだよ、思い切って行動しなきゃいけないって。だから、まあ、俺に取っちゃあ、これ(注:権利書を持ち出したこと)がその第一歩ってところなんだよ」

かっちゃん、じゃなかった、ケンの声、本当に心に響いたんですね。

ジョーは事情を聞くと「これはマミーにはお前から直接渡せ」とリュウに言いました。それで、リュウはマミーに「許してください、親父のこと」と謝罪しながら権利書を渡そうとします。でもマミーは「それは受け取れないよ、それは盗んだもの。盗む勇気があるならそれくれって言えばいいじゃないか」と嗜めるのでした。

 

それを聞いていたジョーは思い出します。

「 5年ほど前、フラフラしてる頃、出てきたハンバーガーにケチつけてタダ食いしようとしたら、マミーは『欲しけりゃ欲しいと言えば良い』と笑ったんだ」と。

そして「リュウもマミーのハンバーガー、一度食ってみろよ」と誘いました。マミーも「ああ、食べにおいで。いつでもおいで。私には息子が一人増えたようなもんだ」と笑います。

 

その時!「もう一人いるよーだ!」とケンが現れました。

ケン、あんた今までどこにおったんや…?

 

なんだか3人も、おぼっちゃま軍団もいくアテのない若者達もこれまでのしがらみが解けて、仲間になりつつあります。それで若者達は「これからうちの店でパーティーしないか?ヒロが戻ってくるかもしれない。ヒロが戻ってきた時、誰もいないと困るだろう」と提案しました。それは良い案だ、とみんなマミーのレストランに戻っていきます。

 

ケンはレストランに戻ろうとするマミーに「あなたも神の代理人ですか?」と聞きました。確かに、マミーの行いは若者達の悩みを解きほぐし生きる意欲を喚起するようです。マミーは「神の代理人だなんて素敵ね〜」というだけした。

 

そこでケンがこんなことを言い出します。

「なあ、このロフト、やけに落ち着かないか」

リュウも「そう言われてみればな」と同意します。

するとさらにジョーまでも「俺も気に入ってんだ、このロフト」と言うのです。

 

ここは、このロフトは、誰も使わない、目的もない、忘れられた空間…

と、そこで突如始まる「まいったネ 今夜」

 忘れられた空間で、何かを思い出したのでしょうかね…。

 

歌い終わった3人は小さな光を見つけます。あの光はなんなんだろう…。その光を見つめながらケンは「ゴッド、頼む、もう少し時間をくれ」と言います。そして3人は、光の中の幻想の世界に入り込みます。

 

この後!みなさんもよくご存知の「ビークルメドレー」含む華麗なShow Timeが始まります。もしかしてリュウもケンもジョーも、前世が「少年隊」やったんちゃうか…!

 

今回のShow Timeはストーリーの一部となっています。なんて斬新な構成なんでしょうね。でもリアルで観劇されていた皆さんは、突如始まる「まいったネ 今夜」とShow Timeに驚かれたのではないでしょうか?とにかくこのShow Timeがすごいのですが、もう7000文字超えましたので、ここから先はまた回をあらためてまとめてみようと思います。

そして毎度申しますが、このPZ'89 AgainはVHSしか発売されておらず、そしてそれはすでに廃盤。 DVD化は2020年12月に発売された限定BOXのみ。もう手に入りません。でも親子の葛藤や若者の友情を描く熱いこの作品、見てみたい人はたくさんいると思います。そして何より、次回まとめようと思いますが

Show Timeの凄さ!!!

これは、ジャニーズファンだけでなく、80年代芸能史を語る上でも、日本のダンスパフォーマンスを語る上でも、多くの人に視聴されるべき作品かと思います。

ですから、早く、どうにか、デジタル配信してください。ぷりーず。