少年隊ファン活動

2022年1月31日まで少年隊の音源・映像のデジタル配信を要望する署名活動を行っていました。その活動メンバーを中心に、少年隊への想い、お三方の活動記録などを綴っています。

後追いだけどPLAYZONEが好き。(もちこさんによる寄稿)

こんにちは。もちこです。

随分前にTwitterで署名活動メンバーの皆様に「ブログに寄稿して」と迫られ誘われていたのがようやく書けました。(思いっきり好きなように書き散らかしてますが、大丈夫ですかね?)

今回は大好きなPLAYZONEについてです(今回は、って続けるつもりなのか?)。私もですね、多くの新規ファンの皆様と同様、DVDや某動画サイトで観てハマってしまった一人です。しかし残念ながら生で観たことは一度もありません。一度でいいから観てみたかったなぁ。ああ神よ、何故私は後追いファンなのでしょうか。

 

それはさておき本題へ。

沢山の作品の中から個人的に大好きな『さらばDiary』について熱く薄っぺらく語ります。

 

1.音楽

もうね、この作品の何がいいかって、とにかく音楽ですよ。

ボブ佐久間さんの音楽が素敵。

主題を繰り返して異なる歌詞を乗せているのがたまらなくいい。

同じ主題でも時には切なく、時には苦しく、時には希望に満ちあふれた表情を見せる曲たち。音楽のことは素人なのでうまく説明出来ませんが、重要な場面ではこの主題を使った曲が歌われるので、作品全体に統一感が生まれて観ている方も自然と作品の世界に浸れるのが良いなと思います。

余談ですが、私が人生で一番影響を受けたミュージカル『レ・ミゼラブル』も同じ手法がとられています。(少年隊界隈にはミュージカル好きな方が多いと思うのでわかっていただけるかも。)

ちなみに91年『Shock』と95年『KING&JOKER』もボブ佐久間さんの音楽です。うん、やっぱりこの2作も音楽が素敵ですよね。(完全なる個人的な好み)

 

そして、この素敵な曲たちを歌う少年隊の歌声がまたいい。

ニッキの安定した伸びやかな歌声は言わずもがな、特筆すべきはかっちゃんです。

曲の音域の影響もあるでしょうが、いつものアイドルボイスではなくミュージカル風の歌唱法になっている~!もうめちゃくちゃ心を揺さぶられます。(これも思いっきり私の好みの問題です。)

特に1幕でエリが死んだ後の「嘆きの歌声」は前年までのかっちゃんとは別人のようです。低音での感情表現が本当にいい。(あえて高音を張り上げる必要がないように作ってあるのか?と勘繰る私。)

 

この「嘆きの歌声」はかっちゃんが退場した後、ニッキも歌います。

その前に通帳を破り捨てるシーンがあるのですが、あれ、表紙は厚紙で作られてて中身だけ毎回差し替えて破ってるみたいですね。今なら同じ通帳型の小道具を何十個も作るのも簡単でしょうが、当時は小道具さんも大変だったんでしょうね。

あとニッキの衣装だけスカーフしてたりして他の二人とテイストが違うし、えらいモコモコしてるなーと気になっていたんですが、よく見ると次のシーンの衣装を下に着こんでますね。暑いだろうなぁ・・・。実際汗だくですしね。舞台上って照明が当たって熱いんですよ(経験者)。今はLEDになってマシなのかな?

 

おっと話が逸れました。ニッキ(ケン)の歌う「嘆きの歌声」は、かっちゃん(ジュン)の嘆きとはまた別の嘆き。どうしてこうなってしまったのか。せっかくお金を貯めたのにもうあの頃のようにはなれない・・・。切ない表情で去っていきます。ニッキはゴールデンボーイで相当鍛えられたのか、いつからかポップスとミュージカルでは歌唱法を使い分けるようになってますね。元々器用なんだろうけど、そういう努力をするところもニッキの魅力!(私はニシキ担なもんですみません^^)

 

もう一つ歌声が印象的なシーンは二幕冒頭の『明日への階段』。

ヒガシ(ショウ)とかっちゃん(ジュン)が仲間たちと歌うのですが、かっちゃんの長いソロがいい。アイドルかっちゃんは封印し、力強さと優しさを感じさせる歌声!

めちゃくちゃ素敵なシーンなんですが、登場した瞬間「えっ、レミゼ?」と思ってしまいました(笑)バリケードで学生達が歌うシーンにそっくり。ヒガシとかっちゃんのどちらがアンジョルラスなのか(どうでもいい)。しかも後で子役が出てくるしこれはもうガブローシュやないかーい!と毎回一人でツッコミながら観てしまいます。(レミゼがわからない方には本当に申し訳ない個人的な趣味の話で。)

とにかく全編通してかっちゃんの歌声が素敵です。もしかしたら細かく歌唱指導があったのかもしれませんね。

 

2.未来パフォーマンスダンス

さて、ここまで書いてきてほとんどヒガシに触れていませんでした。ヒガシ担の皆様ごめんなさい。今からガッツリ語ります。たぶん。

『さらばDiary』で一番好きなシーン、それは「未来パフォーマンスダンス」。

少年隊三者三様のソロダンスが素敵なのです~!

しかしまあさっきから「いい」とか「素敵」とかしか言ってませんね、私。

語彙力無さすぎ_| ̄|○

 

白黒の直線的な衣装でゼンマイ仕掛けのお人形さんのように淡々と踊るダンサーさんたちの中に、まず登場するのはニッキ。全身真っ白な衣装で力強くもしなやかな踊り。纏っている布までも体の一部のように優雅な動き。思わずうっとりしてしまいます。

 

お次はかっちゃん。ダンサーさんに担がれて登場。ニッキとは対照的に直線的な衣装。白地に黒のラインでダンサーさんの世界観に近いような。そして体の硬さを活かしたロボットのような踊り。これがまたかっちゃんによく似合う。それに担がれたりバク転したりかっちゃんのバネや体幹も活かされているように思いました。

 

三番目はヒガシ。いきなりロンダートからのバク宙で登場です。白のシャツに黒のパンツのバレエっぽい衣装が似合う。真っ白のニッキから段々黒の面積が増え、ヒガシで白黒半々になりました。なにか意図があるのかしら?そしてお決まりのマイケル風ダンスが続くのかと思ったら、キターーーーー!!!クラシカルな振り付け!

そう!私はこういうヒガシを見たかったのですよ!背の高さと長い手足を存分に活かしたクラシカルなダンスを踊るヒガシを!やっぱり似合うんですよ、持ってる雰囲気がノーブルだから。個人的にはこっちの方面でもっと踊りを深めてほしかったなぁ。もっともっとクラシカルなヒガシを見たい。この時は動きが直線的すぎる感がありましたが、連続ターンからジャンプでオケピに消えていくところなんかはとても美しいなと思いました。もちろんアクロバットもキレッキレでとにかくカッコいいんですよねぇ。

 

ラストは3人揃ってのダンス。の衣装で登場。これまで白黒だった世界から、つなぎにバックダンサー(TOKIO?)が赤い帽子をかぶって登場し、少年隊の三人はハッキリとした赤黒。なんだか赤色には意味がありそう。血液の色、生きている象徴としての赤色。そんな気がします。人間にとっての未来は明るいのかそれとも・・・。

(余談ですがレミゼにも赤と黒をモチーフにした歌がありますね。RED!熱き血潮~♪)

 

3.名曲の誕生

『さらばDiary』の劇中歌で「35th Anniversary BEST 限定盤」に収録された曲が2曲あります。それは「before fight」と「Replicant,Resistance」。どちらも名曲ですよね~!

なんでサントラが出てないのか・・・悲しい(レコード会社移籍の影響もあるのかしら)。そしてCD化されたと思ったら限定盤。もう手に入らない。悲しすぎる。

 

「before fight」と平家派

ヒガシ(ショウ)と仲間たちがレプリカントをやっつけることを決意し感情の昂りから踊るのがこの曲です。バックには平家派と呼ばれていたTOKIOとトニセンがいたのかな。(あ、でもイノッチは直前にレプリカントに足をやられた設定でハケてますね。)

 

「before fight」のダンス、とにかく激しいです。若い男子の怒りが爆発しています。ヒガシはさすがのキレですが、それについていってるTOKIOがすごい!当時はまだまだアイドル路線だった城島リーダーを筆頭に、キレのある太一くん、華のある松岡くん、バネのある山口くん、みんなしっかり踊れててすごい。そして何より驚いたのがデビュー前に脱退した小島くんの柔軟性!ヒガシの後ろで踊ってても目で追ってしまう柔らかさ。股関節の柔軟性はニッキと同じくらいありそうです。

 

89年『Again』の「Let's fight」もそうでしたが、ヒガシは男同士で怒りを表現するのが上手いですよね。ご本人の持っている雰囲気は上品なのに、不良っぽい鬱屈した怒りを踊りで表現するととても輝く。(でも私は正反対のヒガシが見たいんですけどね^^;)

 

ちなみにこのダンス、後年に某番組で再現したものを見ましたが、かなり激しい踊りで皆さんヘロヘロになってましたね。そんな中、ヒガシは20代の頃と変わらぬ動きで流石でした。なんでずっとカッコいいままなんでしょうか。きっととてつもない努力をされてるんでしょうね。ぐうたらな私に爪の垢を少々分けて頂けませんかね(笑)

 

語り継ぎたい「Replicant,Resistance」

ニッキ史上最高のパフォーマンスと言っても過言ではない一曲。sexyでlazyでcoolで憂いを秘めたキレッキレのダンスと歌。

 

直前のシーンでイノッチがやられたと言っていたレプリカントが集まるバーでのパフォーマンスです。これはケンなのかレプリカントなのか、どちらにも解釈できる感じなんですが、そんな設定はどうでもいいくらいとにかくニッキが素晴らしいです。シンプルな衣装で帽子を目深にかぶり真っ赤な照明の中で踊るニッキ。女性ダンサーを従え、絡みながらも物憂げな表情。かと思えば苛立ちや怒りの表情も垣間見える。スパーンと高く上がる足、柔らかい上半身。そして帽子をアウトサイドキックで蹴り飛ばすところが超かっこいい。とにかくニッキの魅力が全開の一曲です。

 

2001年『新世紀』でもパフォーマンスされてますが、振り付けがロックダンスに変更されてます。こちらはDVDが販売中なので今でも見ることが出来ます。

しかし個人的には92年のジャズダンスバージョンが最高に好きです。

 

 

・・・と、ここまで書いて4000字超えました。

本当はまだまだ語りたいことがあるのですが、もうこの辺にしておきます(^^;

こんなに素晴らしい作品なのに、今では見る術がないなんてあまりにも悲しすぎます。

事務所様、なんとかしてデジタル配信して頂けませんかね?

ぷり~ず。

 

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文責:📎もちこ❤️💛🖤 (@mochi_love_abc) | Twitter

編集:usagi (@kirinzoh) | Twitter