PLAYZONEと私(4)
- 前回まで
皆さん、ごきげんよう。快適な日々をお過ごしでしょうか。
前回の(3)ではPZ'87 TIME-19のあらすじをお伝えしてました。
退屈なアウトランドを抜け出して、どうやら未来に来てしまった3人。
食糧難を解決するために恐竜を捕まえに来たのだけど、アリスという可愛い少女と出会う。(確かに可愛い。ちくしょう、妬けるぜ🔥)
新しい出会いにワクワクする3人。
でもアリスは「ここには恐竜はいない」と書置きを残して姿を消す。
恐竜を探さなくちゃいけないけど、それよりもアリスを探さなくちゃ。
と思ってたら、
エターナルスに囲まれて、さあ大変。
ちなみにこのエターナルスたち、「白いモジモジくん」みたいな衣装ですごく印象的。
- 女王たちとアリスと恐竜と3人(ここからが前回からの続きです)
3人はエターナルスから逃げようとするけれども結局捕まってしまい、連れて行かれたのは、夜の女王の宮殿。
夜の女王様は誰からもびっくりされるほど美しくなりたいそうな。
なので、贈り物として3人が連れてこられてもあんまり嬉しそうじゃない。
ハンサム王子様の3人より「アリスが欲しい、アリスの顔が欲しい」とのたまうのです。
私なら、何よりもまずあの3人が欲しいわ!!!
(いけない。独り言が大きくなってしまった。)
そして女王様が美しい人たちとして名をあげるのが
ビーナス、クレオパトラ、楊貴妃、小野小町、グレタ・ガルボ、エリザベス・テーラー、マドンナ…。
私はお名前を聴きながら
「まず、『美しい』の定義を述べよ。小野小町は白塗りしもぶくれ、細い瞳におちょぼ口。それは確かに美しいかもしれないが、マドンナの美しさとはずいぶんちゃうやんけ」
と心の中で小さく呟いた。
それはともかく、3人はタイムマシーンの設定間違って未来から過去に来ちゃったのだ、と説明するのだが、テンサイクロペジアたちがアリスを捕まえようとした時に邪魔したことがバレてしまう。
そして夜の女王の命令で手術されてエターナルスにされそうになっちまう。
ああ、恐竜捕まえに来たのに、これまでか…。
と思ったら、そこに
「ガリバーーーー!」
という大きな声が!
なんとアリスがガリバー(恐竜)を連れて助けに来てくれた。
ありがてえ。
ガリバーでかいだけに、あっという間に助け出してくれた。
(ちなみにパンフレットの配役のところは「ガリバー」は「恐竜」となってる。こんな大雑把に恐竜と言ってたら、ダイナソー小林(小林快次先生)が絶対怒ると思う)
なぜかこの時代に1頭だけいる恐竜、ガリバー。
アリスが言うには、ガリバーは中生代(おおよそ約2億5千万年前〜約6600万年前)の恐竜だったが、北極の氷の中に閉じ込められて眠っていたのをテンサイクロペジアたちが掘り出したらしい。 (なんだか、風の谷のナウシカに出てくる「巨神兵」のようなお話ですね、と思ったのは私だけ?)
奴らはガリバーもロボットに改造して戦車にしようとしたが、ガリバーは臆病なので手術前に逃げ出したそうな。
それにしても。
人類が科学だ進歩だミサイルだと言っていたら、食糧難になってしまった。
自分たちの勝手でこんなことになったのに恐竜を連れて帰って食べちまっていいのか?
でも。
ガリバーを連れて帰らなかったら人間は絶滅しするから、後の時代を生きるアリスは生まれないし、そうなったら当然ガリバーにも出会えない。
だけど。
3人がガリバーを連れて帰って人間たちが食べてしまったら、アリスは無事に生まれてくるかもしれないけれど、ガリバーに会えない。
だって、ガリバーは近未来1998年に食べられちゃうんだもの…。
んん?なんだかややこしい。
なんだかこんがらがってきました。
この辺りの時間軸の捉え方は、バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)を見て学習する必要がありそうです(公式グッズも売ってるらしいですよ)。
結局、ガリバーは人間のために犠牲になろうと決意してくれる。
アリスも人間のために、そして3人のために、とガリバーを送り出そうとする。
でも3人は「やめた、別の方法を考えよう」とガリバーを連れて帰るのをやめにした。
人間の身勝手さを思って。
アリスとガリバーのことを思って。
いい奴らじゃないか、少年隊!
いいよ、やっぱりかっこいいよ!
そして「こわがらないで天使」を歌いながら、3人は自分たちの時代に戻っていった。
ちなみに、帰りはモーター・タイム・マシン2001に乗りません。
岩に乗っかって、手を振りながら地下に吸い込まれていった。
きっと地下の駐車場にあのバイク型タイム・マシンを停めていたんだと思う。
目覚めたら、3人はアウトランドに。
どうやら、3人一緒に同じ夢を見ていたようだ。
でもなんだか見える景色が違って見える。
スフィンクスがアリスにそっくりだし、あの殺風景だったアウトランドがご機嫌で美しく見える。
三人は気付く。
昨日とは違う、今日とは違う明日。
歴史を作るのは自分たち自身。
退屈なんかしてられない。
歴史にとどめを刺されたら終しまい。
素晴らしい明日に出会うために今をしっかり生きなくっちゃ。
アリスもガリバーも心の中に生きている。
どんな時にでも見守ってくれている。
そしてお話は幕を閉じます。
- 物語から読み取るもの
こうしてお話をまとめてみると、このお話は「人間のエゴ」と「今を大事にしよう」ということを語りかけているように感じる。
レイチェル・カーソンが『沈黙の春』を記したのは1962年。
1970年代は日本でも公害が社会問題化し、環境問題に人々が関心を持ち始めた時代。
結局、2020年代を生きる私たちは環境問題の悪化を止められていない。
すぐに何かできるわけじゃないけど、環境のために何かできることはないか考えなくちゃいけないのかもなあ、と改めて思う。
そして、「今を大事に生きよう」と言う物語最後のメッセージ。
これも、人生をより豊かにするのは私たち自身なんだ、と伝えてくれている。
うん、確かにそうだよ。
少年隊大好きになって、毎日楽しいよ!!!
音楽もPZも楽しいし、ファンの皆さんと交流も広がって。
ありがとう、少年隊!
きっと3人も新しい日々を全力で楽しんでる。
私も楽しむ!(今週は疲れませんように)
そして歴史を刻んできた少年隊よ!
これからも刻み続ける3人たちに幸多かれ!
- 本題から離れたあれこれ
この作品には少年忍者たちが登場するのですが、前述したようになぜか衣装が「白いモジモジくん」。
これまで少年隊関連のDVDなどで確認したところでは、
少年隊の3人が金色のモジモジくんだったPZ’92のShow Time
この白いモジモジくん
の2種類のモジモジクンがある。
白いモジモジくんたちもキレキレの踊りを披露されているので、ぜひ注目を。
金色のモジモジくんについては回をあらためて述べたい。
そして、もう1つ注目すべきは、若き日の松下由樹さん。
足長い。長すぎる。彼女には食べ物を消化する「腸」がないのではないか?
そして彼女も踊りがすごい。若いときに修行されていたようですね。
今日の活躍を思えば、あの美しさ、佇まいは納得。若い頃からとっても素敵。
最後に、テンサイクロペジアを演じたのが、ぼんちおさむちゃん。
妙に面白いセリフ回しの人がいるな、と思ってたらおさむちゃんだったので初見の際には驚いた。関西人としては、おさむちゃんが少年隊の舞台に立っていたことを知れて嬉しい。
- 煌めく「星のシンフォニー」
そしてこの記事の最後に強調しておきたいのが「星のシンフォニー」の美しさよ。
この曲、3人がアリスに出会ってワクワクしたときに4人で歌われる。
舞台では朝なのか夜なのかよくわからないけど、心の隅々まで洗われるような光の下、という設定。
最初はアリスが愛らしい声で。
次に我らがカズキヨが、のびのびとしたツヤのあるあの美しい声で。
次は東山氏とアリスのハーモニー。
東山氏のちょっと細くて硬質な声とアリスの愛らしい声が絶妙のハーモニーを奏でる。
そして来るぞ、かっちゃんのソロ!
あのかっちゃんの甘〜い声で「おはようのキス」と歌われた日にゃあ、あなた、もう、感動のあまり心拍数が上昇しますよ。
ところで「白夜、ここでは朝は来ないの」とアリスは言うのですが、私「白夜」と「極夜」を調べてみました。
多分、お星様が美しいのは「極夜」なんじゃないかと思う。
もしかして「極夜」って言ってる?と思って何度か聞き直したけれども、わたくしの耳には「白夜」と聞こえます。
どうなんでしょう?
セリフについて、あるいは天文学や北極・南極圏についてお詳しい方は、ぜひお知恵ください。
ぷりーず。
そしてこの曲、PZ’08ファイナルでも歌われました。
ファイナルは現在も購入可能です。
こちらの「星のシンフォニー」では22年前と同じパートを歌われました。
私、再度聞き直して感動のあまりに涙目になりさぶいぼ出ながら、また心拍数を上昇させていました。
カズキヨの、大人になって深さを増した声。
東山氏の、これまた男っぽく低さを増した声。
そしてかっちゃんは…
かっちゃんは変わらない!!!
変わらず甘〜い声!
なんで変わらないの???
私、何度も聞き比べて22年間という時の重みを感じては感動を覚えます。
本当にすごいよね…。
そしてここで最大の問題です。
この「星のシンフォニー」
素晴らしい曲なのに
DVDでしか聞けない。
しかもPZ’87のDVDは単体では売っていない。
PZ’08もCD売ってない。
うう、辛い。
どうかどうか、この素晴らしい歌声をみんながどこでも楽しめるように、そして1987年と2008年の違いを比べてみたりなんかもできるように、デジタル配信し欲しい。
お願い、どうかお願い。
七夕は過ぎたけど、どうか願いを叶えて欲しいと切に願います。
ぷりーず。
本当は、振り付けをされた山田卓先生のこととかも書きたかったのだけどもう4000字なので今回はこれぐらいにしとこうと思います。
文責:Ka