PLAYZONEと私(13)
みなさん、こんにちは。Kaです。
みなさんは、観劇ってよくされますか?私は、少年隊の沼にスプラッシュしてから、舞台を見にいき始めました。最初は、これ。
名作かつ、豪華キャスト。何よりヒガチの踊りが素晴らしかった(←語彙力…)。
その次に見たのは錦織氏演出の「シャイニングモンスター」。
https://www.lol-w.com/shiningmonster/
原作『しゃばけ』を一作目から一気に読んで予習の上、観劇しました。井澤勇貴さんのキレのある踊りが原作のイメージぴったりでした。
ちなみに。私はガチの時代小説好き。山本周五郎、池波正太郎、藤沢周平作品はほぼ読破しております。それに比べると『 しゃばけ』はなんだかとっても可愛い世界で、とても面白いです。
本当は、坊っちゃん劇場に行き「鬼の鎮魂歌」も見たかったのです😭
こちらは観劇叶わず😭、配信で見ました。それでも、舞台の熱気は画面を通り越して伝わってきました。この作品もストーリーはもちろん、歌も踊りも素晴らしかった。
劇場での観劇・三度目は、「フランケンシュタイン-cry for the moon-」でした。
こちらも前夜に原作を一気に読み予習して行きました。
原作はこちらです。
しかしなぜメアリー・シェリーさんは、1818年にこんなおどろおどろした作品を書いたんだろう…🤔
それはともかくとして、舞台では、七海さん演じる怪物の切なさ、愛らしさ、絶望、悲しみにも感動しましたが、彩凪翔さん演じる「ジャスティーヌ」から生まれた怪物の狂気と絶望に、心がうち震えました。とても美しかった…。(あと、七海さんと彩凪さんのスタイルの良さに、同じ人間とは思えませんでした。)
そして、原作は結構、絶望というかホラーな感じなのですが、その悲嘆や不条理、人間の傲慢さを捉えつつ、最後は希望が見えるお話になっていたのが、面白いな、と感じました(錦織氏って優しいんだろうな、と改めて感じましたよ)。
演劇を見るには予習せずにありのままの舞台から感じ取ることが大切なようにも思うのですが、私は、原作のある作品は、原作が舞台にどのように溶け込んでいるのかを見てみたくて、できる限り予習して行きたい、と考えてしまいます。
さて。少年隊のPLAYZONEは、PZ’04 WEST SIDE STORY以外はオリジナル作品です。でもPZ’90 MASKでシェイクスピア作品の「ハムレット」が劇中劇として取り入れたように、時々文学作品などの要素が取り込まれています。
例えば、PZ’91 SHOCK。こちらは1851年に発表されたハーマン・メルヴィル著作『白鯨』と言う超有名な小説がモチーフとなっています。
(しかし。予習派のワタクシなのに、世界十大小説に選ばれている『白鯨』だというに、この小説は未読なのです…)
このPZ’91 SHOCKに関しては、35th Anniversary PLAYZONEBOXで錦織氏が「『白鯨』のミュージカル版をやりたい」とジャニーさんに提案した」と言うような話をされていました。最終的には、ジャニーさんにその提案は却下されたものの、『白鯨』の一シーンを取り入れた構成になったそうです。
構成・脚本・演出はジャニーさんなのですが、よくもまあ、錦織氏の提案を受けてあの物語を書いたな、そして演出したな、とびっくりするというか、なんというか。ジャニーさんって、良い意味でバケモノだったのだなあ、と(ちゃんとした言葉で言えば巨匠でしょうか)と思います。
PZ’91 SHOCKはパンフレットでジャニー喜多川氏が「3分に一回のスピーディでSHOCKINGなミュージカル」と表しておられるほど、気合が入った作品でした。
このPZ’91 SHOCKをDVDで初めて見た時の感想は、こちらでした。
PZ’91 Shock
— ka (@ka_ka0980) 2021年1月6日
1番のショック=かっちゃんが劇中ほとんど踊らない…。
ああ、びっくらこいだ。
ショックじゃないけど、錦織氏の手首は確かに太い。上腕二頭筋と上腕三頭筋もいい感じ。ええ声。色白。大好き。#錦織一清手首太い #少年隊
ああ、本当に、わたしゃ、とにかくびっくりしたよ。
本作では、元V6の井ノ原快彦さんの初舞台。井ノ原さんの初のセリフ「くじらだー!くじらが見えるぞー」が聞けるのもオツなもの。
そして、本作からは少年忍者の皆さんではなく、TOKIOが参加されてます。当時のTOKIOは、リーダー(城島茂)、タイチくん(国分太一)、マボ(松岡昌宏)、たっちゃん(山口達也)、そして小島啓さんで構成されていました。(注:相性はKaが呼んでいるもの。そして、まだ長瀬くんはいなかった)
TOKIOは今、株式会社TOKIOとして大活躍されていますね。
「こんなにスーツ着るようになるなんて、考えられんかったな、、」
— 株式会社TOKIO (@tokioinc_2021) 2022年1月20日
そんな独り言を言いながら
社長のスイッチ👔入りました🤣#久々のモノクロ社長 pic.twitter.com/SoW2Q0H0EV
こうやってジャニーズの後輩たちが共演している姿を見ると、PZ初演から6年目となり「少年隊もお兄さんになったのね…」とまるでお母さんになったような気持ちが湧いてきます。
まあ、なぜ、こんなPZに関する文章をつらつら綴っているのかと言いますと、PZをみていると少年隊の真髄はここにあるのだなあ、と私は感じるからです。
歌番組の4分とか5分の間に見せる短いミュージカルのようなパフォーマンスも素晴らしい(ええ、もう、目にしたら鼻血🩸が止まりませんよ。みなさんもそうでしょう?!)のですが、物語を、歌と踊りとお芝居で演じきっていく姿に、私は毎回すごい熱量、すごい才能だなあ、と思うのですよ。これだけの大作を毎年、毎年作り上げてきた力が、あの歌番組での凄まじいパフォーマンスにつながるのだろう、と。
しかしですよ。毎度申し上げますが、こんなに凄まじいPZなのに、正規で手に入るのはPZ’01 新世紀 EMOTION以降のみです。初期の作品はVHSでしたし、もはや廃盤。でも初期の作品群は舞台としての発達過程がめざましく、本当に面白いのです。
そのあたりは、ぜひ「PLAYZONEと私」シリーズをどうぞ。
ちなみにPZには「いやいや、それはないやろ」と突っ込みたくなる場面も実はたくさんある。これはきっとジャニーさんの変態ぶり(良い意味で言ってる)が遺憾無く発揮された結果だろう。
80年代の、まだ「ミュージカルを劇場で見る」という行為が日常でなかった際に、少年隊のPZが私たちの世界にもたらしてくれたものは、とても大きなものだったのではないのかなあ、と思います。
なので。
やっぱり。
是非とも。
歌はもちろん、PLAYZONEもデジタル化して、前作みんなが楽しめるようにしてほしい。お願いします。
ぷりーず。
追伸:あれ?いつものように物語を追って記事をまとめないの?と疑問に思われた方もいるかもしれません(いないかもしれません)。実は、まとめていたら1万字を軽く超えました。超大作なので、またいずれ、別の機会に(って、誰が読むのかわからんのですが…)。
署名は1月31日までです。是非ともご協力よろしくお願いします。
文責:Ka