ぶろぐ日本昔ばなし ぼおや~よい子だ ねんねしな~♪
「歌右衛門(うたえもん)と楽之助(らくのすけ)」
昔々の江戸時代、二人のベテラン歌舞伎役者がいました。
一人の名は、歌右衛門(うたえもん)、
もうひとりの名は楽之助(らくのすけ)、
それはそれは人気がありました。
二人は、たくさんの浮世絵を発売してきましたが、ある日、有名な浮世絵師が二人のこれまでの作品をパッケージにして売り出したいと言いました。
二人とも快諾し、歌右衛門アルバム(5舞台パッケージ版)と楽之助アルバム(5舞台パッケージ版)が発売されました。
発売期間は、2週間と短かったものの、とてもよく売れました。
しかし、発売を知らずに買えなかった者、高価であったことから発売時に買えなかった者がいました。
二人の美しい舞台のアルバムは、闇市場で高値が付きました。
時には10倍以上の価格で取引されることもありました。
買えなかったファンからは、再販を望む声が上がりました。
歌右衛門は「発売期間は過ぎたんだから、再販はしないよ」。
楽之助は「アルバムのパッケージ全体は無理でも、版画版が使える限り形を変えて発売していこう。それと前に発売していて、入手困難になったものも再販できるものは再販しよう」。
二人のとった行動は異なるものでした。
時は移り21世紀の令和時代。歌右衛門のアルバムはこの世に存在したことすら忘れられています。
一方、楽之助のアルバムの一部や浮世絵は、再販し多くの人が手にしていたため、中には400年に渡り子孫に受け継いだ者もいました。
今、その一部が美術館に展示され、私達は楽しむことができています。そして特に人気のあるものは、復刻版として400年の時を経て発売されることにもなりました。
<後日談>
歌右衛門のアルバムのパッケージの一部が奇跡的に発見されました。発見者は「これは楽之助と同じ浮世絵師の作品に違いない」と「なんでも鑑定団」に出しました。
が、結果は300円・・・鑑定者ですら、その存在を知ることはなかったのです。
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少年隊がデジタル配信され多くの人が触れることができれば、私達の世代がこの世からいなくなっても、少年隊のすばらしさは残るはずです。
400年後の子孫が見ても「少年隊はすごい!」となること間違いなし。
少年隊よ!永遠なれ!
文責:usagi