2020年9月20日、ドボン!という音とともに私は少年隊という沼にハマりました。
ショウネンタイノウタモットキキタイ
ショウネンタイノプレゾンミタイ
そう思った私はとにかくCDやらDVDを手に入れようと検索をしたのですが、
初期のやつ全部廃盤やんけ…
という衝撃の事実に気づきました。
あの衝撃には、しばらく立ち上がれませんでした。
今の時代、サブスクで美空ひばりの「お祭りマンボ」とか聞けるのに、なんで?
少年隊やで?ジャニーズやで?廃盤てあんた、冗談やろ…
納得いかない状況でしたが、沼に落ちた私は「止まったら死ぬ」マグロのようになっていましたので、少年隊を探る動きを止めませんでした。
そして、
・動画を見まくる(寝不足になる)
・ファンの皆さんのブログを読みまくる
(PZに詳しくなる、仕事の締め切りを踏み倒すことに)
・少年隊に関連する記事をクリップする
(もう私のEvernoteは他人には見せられない)
・少年隊が登場するであろう歌番組などを録画してみる
(美しい映像の錦織氏を見て鼻血流す)
・錦織氏と交流のあるABC-Zのラジオを聴く
(とっつー氏が何か言うかもしれないから)
・たまむすびの「月刊ニッキ」を聴きまくる
(メモをとりながら聴く。他のことに手がつけられずまた仕事の締め切りを踏み倒す)
・35周年記念ベスト盤を予約する
(予約してCD買うなんて今までしたことなかった、予約ページを100回ぐらい見た)
・会う人みんなに少年隊がいか素晴らしいか熱弁を振るう
(友達はびびる。しかし友人Aは「推しは推せるうちに全力で推せ」と助言)
・Prismを買って聴きまくる
(「愛の嵐」で鼻血を流す。聞き惚れて会議をすっぽかす)
・ええ音でPrismを聴くために、職場と自宅にPCスピーカーを買う
(職場で歌いながら仕事していたところに人が訪ねてきて、びっくりされる)
・中古市場で廃盤となったCDを買う(「メル■リ」デビューする)
・生まれて初めてラジオにリクエストする(メール読まれて気絶しそうになる)
・生まれて初めてファンレターを書く(便箋9枚)
以上のような出来事をループで経験しながら
「ああ、これが『一度落ちたら二度と出られない沼』というものか」
と思い知るのです。
そんな状況となった私に友人Aは「少年隊好きならこんなのあるわよ」と情報をくれました。
行きましたよ、ええ、行きました。素晴らしかったです。
舞台、ほとんど見たことないのにチケット2回分も取っちゃって、そしてオペラグラスも買っちゃいました。
そして当然、坊っちゃん劇場での「鬼の鎮魂歌」も知ります。
ほんとは劇場に行きたかったのですが感染症の状況やらで泣く泣くまだ行けない。でも配信があった時には何度も見ました。
感動しました。坊っちゃん劇場、すごいよ。
でも私、最近までレコードには手を出さなかったのです。
プレーヤーもないし…。CD買うのでもお金結構使ってるし…。
すると友人Aは「レコードにはレコードにしかない良さがある。これからたくさんレコードを買って聞けば良い」と囁きました。
そして「こんなのはどうか」とプレーヤーまで紹介してくれました。
はい、予約しました。
ここまで少年隊については音楽を聴く時間、舞台を見る時間、情報を調べる時間と、ものすごい時間を裂きました。
社会生活が成り立たなくなる(いやもう崩壊してるか)状況を招き職業生活上では何度も危機に直面しました…。
でも後悔してません。
少年隊の沼の底には、歌と踊りが調和したパフォーマンスの煌めきや、PLAYZONEというオリジナルミュージカルの素晴らしさがありました。
そして80年代以降のJ-POPの楽しさ、舞台演劇という演者と観客が一緒に作り上げる総合芸術の面白さを知りました。
これらは沼にハマって初めて見える、沼の底に広がる世界でした。
私はだから、少年隊に出会えてよかった、少年隊を好きなファンの人たちと少年隊の素晴らしさを語り合えるようになってよかった、と心底感じ、今とても幸せです。
文責:Ka